京都の約束プロジェクト



選挙前に改めて考える、「なぜ、いま制度の導入」か?

「2007年度中に、CO2の削減効果のある制度を導入すること」
について、皆様の“お願い”を集めることが、京都の約束プロジェクトの活動です。

参院選が近づき、政策論争も熱を帯びてきました。
改めて、なぜ今制度の導入が必要なのか、ということについて整理したいと思います。


■気候変動が顕在化してきた。
 これは、詳しく話すまでもありません。世界中で洪水・干ばつ・熱波などの被害が出ています。日本でも身近に感じるようになってきてしまいました。


■京都議定書の達成が困難になる。

 京都議定書で定められた温室効果ガスの削減量は、08年~12年の5年間の平均値で90年比マイナス6%削減しなければなりません。ちなみに、05年の排出量は90年比+7.8%だったので、目標値よりも14.8%(=約1億7千万トン)多いことになります。
 仮に、08年、09年という約束期間の前半に、今のレベル(+8%)が続くと、11年、12年には、90年比でマイナス20%~30%という削減が必要になり、達成が極めて困難になります。

■莫大な財政負担(税金の無駄遣い)の懸念がある。 
実質的な削減が進まなくても、約束を達成する手段はあります。CO2排出権を海外から購入してくることです。安倍総理は、
「日本は京都議定書を確実に達成する」
と言っていますので、実質的な削減が進まなければ、他国から購入してくることになります。
 日本の排出量の10%(約1億3千億トン)を他国から購入しようした場合を考えます。現在、CO2の価格は、安く見積もっても、1トン1,000円程度です。
    1億3千億トン × 1,000円/トン = 1,300億円
必要になります。将来、需要が供給を上回わり、CO2の排出権は高騰する可能性も十分あります。「2050年に世界全体でCO2を半減を真剣に検討」というG8サミットでの合意を考えれば、今後需要が減ることは考え難いです。むしろ、現在の価格より高くなるという見方をする方が強く、1トン3,000円程度になるのではないかと予想する人も多いです。(その場合、上記の計算結果は、3,900億円となります。)
 もちろん、この購入費用は、税金から支払われます。毎年1300億円~3,900億円の大金をどこから捻出することになるのか、CO2削減は、我が国の財政問題でもあります

■途上国が削減約束をしなくなる。
 現在、世界のCO2排出量のうち、途上国からの排出量は約5割であり、今後、人口増加及び経済成長により、その割合は増加の一途を辿ることが予想されています。
過去10年以上にわたる気候変動の国際交渉において、途上国は、
「地球温暖化は、先進国の責任である」
と主張してきました。この主張は、国連気候変動枠組条約においても、先進国により重い責任をおく「差異ある責任」として規定されており,、一定の正当性があると言えます。

 米国、カナダ等が京都議定書から離脱又は達成困難という状況の中で、仮に日本が京都議定書の目標を達成できなければどうなるでしょうか。2013年以降、排出量が急増している中国、インドに対して排出削減を課すこをていますが、日本の達成が危うい場合に、中国・インドが自ら進ん削減する枠組みに入るとは考えにくいです。日本の京都議定書の目標の6%は、世界全体からみれば、1%以下ですが、国際的な取組を促す意味で、大変大きな意味を持っています。


■企業の国際競争力が低下する懸念
 EUは、長期的にCO2削減目標を明示し、市場に低炭素制度を組み込み始めています。
近い将来、CO2に価格がついたとき、低CO2のモノ・サービスの国際競争力が高まります。
実際、再生可能エネルギーの市場拡大による新しい産業分野が、金融・経済分社での注目され始めています。そして、現実に、2005年にはそれまで太陽光パネルの生産で1位だった日本は、市場を低炭素化し始めているドイツに抜かれました。
 さらに、「いつまでに、どの程度CO2を削減すべき」ということを、早急に事業者に明らかにしないばかりに、多くの事業者が、省エネ設備等への投資を控えることになりかねません。



以上のように、今すぐに制度導入をしなければ、気候変動の進行はもちろん、
 ・財政
 ・外交
 ・産業競争力

への大きな影響が生じることが懸念されます。
いつまでも「検討しています」だと、手遅れになってしまいます。
既に手遅れ、という声が聞こえてきそうですが、あきらめずに制度導入の実現のために、活動を進めて参ります!


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by kyoto-yakusoku | 2007-07-23 20:00 | 京都の約束
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京都の約束プロジェクトは、地球温暖化を止めたい、そのための国内対策の制度をつくって欲しいというあなたの “ お願い ” を国会に届けるプロジェクトです。
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