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京都の約束プロジェクト



北極の氷冠、従来予想より30年早く溶ける可能性=米専門家

最近のメディアでは北極海の氷が急速に解けていると言われています。昨年の研究では2050年に消滅するといわれていましたが、2020年には北極の氷が無くなる可能性があるそうです。北極グマの絶滅が速まることはもちろん、北極が今まで氷による白い表面で反射率が高いのが、氷が無くなると海面になり黒い服が熱を吸収するのと同様、熱を溜め込んでしまうため、更に温暖化が加速してしまうことにつながってしまいます。

北極の氷冠、従来予想より30年早く溶ける可能性=米専門家
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070502-00000171-reu-int

 [ワシントン 1日 ロイター] 米国雪氷データセンター(NSIDC)の氷河学者テッド・スカンボス氏は1日、北極の氷冠が当初の予想よりはるかに速いペースで溶けているとの見方を示した。
 夏に北極海の氷が溶けて全く無くなってしまう、あるいはほぼない状態となる時期について、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2050年と予想しているが、それが30年ほど早い2020年となる可能性があると指摘している。
 同氏は電話での取材に対し、夏の間に北極海の氷がなくなれば、地球温暖化が大きく進展することになるとしたうえで「現時点では北極が地球を冷やすことに一役買っているが、北極の氷が無くなったり非常に少なくなったりすれば、地球温暖化は加速することになるだろう」と述べた。
 また「IPCCの報告は非常に慎重かつ綿密で注意深く、それ故に、起こり得る可能性よりも確実に起きることに偏り過ぎた」としている。
最終更新:5月2日16時48分
(Y)
# by kyoto-yakusoku | 2007-05-05 16:41 | 温暖化の影響

食と水と温暖化

本日の毎日新聞のニュースで、食料の枯渇が取り上げられ、その中で地球温暖化の影響が触れられていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070503-00000032-mai-bus_all

先日、オレンジ価格の上昇について触れられていましたが、温暖化はさまざまな側面で、食料・水と深い関係があります。最近、このようなニュースが増えてきましたので、私なりにも整理してみようと思います。オレンジジュースの記事も、あわせて読んでくださいね。


まず、地球温暖化と食料との関係として、気候変動それ自体が降雨量の変化等を通じて、農作物の育成へダメージを与え、また、平均気温の変化により耕作適地が短期的に変化していく、という点が指摘されています。
昨冬は温暖化によって国内のりんご産地が北上しているという報告がされました。りんごは樹木果実ですから、そう簡単に植え替えることはできないのです。土壌の育成も短期的には困難です。

また、開発途上国はより深刻な影響を受けます。先進国ほど灌漑設備が発達していない国が多いため、豪雨や干ばつにより深刻な影響を受けてしまうと言われています。
しかし、これを他国の問題として簡単に片付けることはできません。日本の食糧自給率は約40%です。私達が食べている食料の半分以上は、海外からの輸入に頼っているのです


このような温暖化による食料生産への直接的な影響だけでなく、エネルギー供給の観点からも、温暖化への影響は深刻です

近年、石油代替エネルギーとして、バイオエタノールが注目されています。バイオエタノールとは、簡単に言えば植物から作られた燃料です。バイオエタノールそれ自体は、原料となる植物が育成時に二酸化炭素を吸収するので、燃焼による二酸化炭素の排出は0とみなされます。(これも、実はあやしいところがあるのですが。。)

しかし、現在、ほとんどのバイオエタノールは、サトウキビやとうもろこしなど、糖分を主成分とする植物から作られています。これらは、もちろん食料として栽培されてきたものです。特に、途上国においては、安価で重要な食料源となっています。ところが、これらの食料はバイオエタノールとしてのほうが高価に販売できるため、食料としてではなくエネルギーとして販売されるようになってきているのです
実際、この1年、トウモロコシ価格は上昇し続け、石油価格と連動しはじめています。さらには、オレンジ農場などの農地がサトウキビ農地に転用されはじめ、オレンジ価格の上昇に繋がっています。

もちろん、食料の枯渇は、地球温暖化との関係だけではありません。
人口の増加や、中国等の所得水準による影響も非常に大きいものです。
しかし、これらの要因と地球温暖化による影響が、それぞれこれまで以上に大きくなっていった場合、食料自給率の低い日本はとても難しい立場におかれることは想像に難しくありません。また、もともと食料事情が深刻な国においては、飢餓が拡大する危険性が指摘されています

これらの問題を、すべて解決する単独の方法は、無いといってよいでしょう。そうはいっても、これまでの化石燃料に頼る社会、過剰な消費に依存する経済システムが、このような状況を生み出す大きな要因になっていることは、容易に理解できます。

抜本的かつ総合的な対策が必要です。

現在の産業構造やエネルギー構成を見直していく、新エネルギー技術の開発を促していく、国内の農業を早期に育成していく、京都議定書議長国として地球温暖化防止に向けたリーダーシップをとっていく等、国内、国際の両面において、日本政府の果たすべき役割は、非常に大きいはずです

(よういち)
# by kyoto-yakusoku | 2007-05-04 02:00 | 温暖化の影響

オレンジジュースの値上げ

オレンジジュースの値上げ

5月1日からオレンジジュースが1L パックで20円値上がりました。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20070429i302-yol.html


これは、アマゾン地域でオレンジからサトウキビの生産に切り替えられており、オレンジの国際価格が値上がっているからです。

なぜ、サトウキビの需要が増えているかというと、それは地球温暖化対策です。

サトウキビからできるバイオエタノールは、ガソリンに混ぜて自動車燃料になります。そして、そこから排出される二酸化炭素は、サトウキビが生長したときに大気から吸収した二酸化炭素なので、プラスマイナスゼロになるのです。つまり、大気中の二酸化炭素は増加せず、地球温暖化につながらないのです。


しかし、これを手放しで喜ぶこともできません。
1つ目に、サトウキビ生産のためにアマゾンがどんどん開発されています。

2つ目に、食糧生産量が減ること。
アマゾンでは、オレンジや大豆などの生産も多いのですが、バイオ燃料の製造を増やすことで、それら食糧の生産が減ってしまうので、食糧が不足していきます。食糧の価格が高騰することになります。


そして、それに追い討ちをかけるのが乾燥化です。
ブラジル沖の海水温が上昇するとアマゾンに低気圧が発生しにくくなるのです。すでにここ10年くらいで降水量は激減しており、2005年には、アマゾン川から水がほとんどなくなってしまったほどです。
すると、気温の高いアマゾンでは、土中の有機分が直ぐに分解してしまって、草も生えない荒野になってしまいます。そうなれば、脱化石燃料の頼りにしているサトウキビも生産できなくなります。
食糧は、もっともっと不足します。もっともっと値上がりするのです。

地球温暖化は、私たちにとっての食の問題でもあります。

食糧の大半を海外に頼っている日本は、もっと積極的に温暖化対策をすべきでしょ?


(ごいち)
# by kyoto-yakusoku | 2007-05-02 09:20 | 温暖化の影響

カナダ、京都議定書の目標断念

カナダのメディアなどによると、同国の保守党政権は29日までに
地球温暖化防止のための京都議定書で定められた
温室効果ガス排出削減目標の期限内達成を断念すると表明したそうです。

議定書に批准した主要国のうち目標達成をあきらめるのは
カナダがはじめて。

この理由というのは、カナダは議定書で、2012年までに
温室効果ガス排出量を1990年比6%削減するよう義務付けられていますが、
現段階で同30%増加しており、目標達成は不可能と判断したということ。

ベアード環境相によると、同国政府は今回、これまでの目標を見直し、
2020年までに現在に比べ排出量を20%削減する目標を設定。
同議定書の目標から大きく後退する内容となりました。

他国の追随がないよう祈るばかりです。
ダメでも最後まで努力してみるというのは、日本人の感覚なのでしょうか?
でも、日本はやはり京都議定書の提唱国なので、最後まで頑張りたいですね。

【出所】時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007043000104
# by kyoto-yakusoku | 2007-05-01 23:06 | 海外の動向

学生の力


今日は、学生が中心となって活動する環境NGO、エコ・リーグ(全国青年環境連盟)が主催するエコ情報交流会に参加し、「京都の約束プロジェクト」をPRしてきました。


※エコ情報交流会について
http://spring.eco-2000.net/east/top.html


今回のイベントは、環境活動に関わっていきたい!と考える大学生を主な対象とするものです。
さまざまな環境活動を行っている若者たちが、自分たちの環境活動を紹介したり、環境活動へのかかわり方のアドバイスをしたりと、会場は強い熱気にあふれていました。

さて、そこに現れたのは、三十路一歩手前の「京都の約束」メンバー3人組み。
会場で浮いてしまうのでは!?という強い不安にさいなまれながらも(笑)、
「学生たちにこそ、このような活動の推進役として共に動いて欲しい!!」
という私たちの気持ちが通じたのか、「京都の約束」ブースには、たくさんの学生が集まり、とても熱心に話を聞いてくれました。

4〜5人のグループに分かれてのディスカッションでは、
温暖化によってどのような問題が起きるのだろうか?
温暖化防止に向けてどのような行動ができるだろうか?
という2つのテーマについて話し合ってもらいました。
ここで驚いたのは、学生の皆さんが地球温暖化に対して強い問題意識をもっていること、そして温暖化による影響についてもたくさんの知識をもっていることでした。
「私たちが学生の時には・・・」と思わず考えてしまいました・・・。汗
今の学生たちにとって、私たちが学生のときよりも、温暖化がもっともっと身近な問題となっているのかもしれません。

さて、今回、いろいろと素敵な意見・アイデアを出していただきましたので、その中のいくつかをこのブログでも紹介させていただきたいと思います。

●温暖化によってどんな問題が起きるか?
・食糧が枯渇する。
・貧しい人たちに大きな影響が出る。
・生き物(の生息地)が減る。生態系が破壊される。
・感染症が広がる。
・海面が上昇する。
・台風やハリケーンが強くなる。
・国際的な治安が悪化する。

●温暖化防止に向けて、どのような行動ができるか?
・CO2排出に対する政府の規制や環境税などの経済的な枠組みが必要。そうすれば、自ずと環境ビジネスが育つ。
・誰かが解決してくれるという意識は捨て、自分たちが行動し、自分たちが声をあげていく。
・環境に熱心に取り組む政治家を応援し、票を入れる。
・途上国に対し、省エネ技術などを輸出する。
・たくさんの人たちに、温暖化って何?どのような行動が温暖化に繋がるの?どうすれば解決していけるの?ということを、伝えていく。
・森林の価値を見直していく。
・一人ひとりの生活や選択が、温暖化に対してどのような影響があるのか、しっかりと見えるようにしていく。

どれも、とても重要な問題、大切なアプローチですね!

また、フリータイムでは、いくつかの環境系サークルの方とも交流することができました。
環境に配慮した"ECO学園祭"を推進する人たち、
持続可能な社会を創るための行動を、おしゃれにわかりやすく提案する人たち、
などなど、どの団体も熱い想いを持って精力的に活動していることがひしひしと伝わってきました。
手段・方法・世代は異なりますが、『環境を良くしたい!』という熱い想いは一緒なんですね。。
そんな方々とお話をし、私自身もたくさんのエネルギーをもらうことができました。

今日の出会いを大切にし、これからみんなでいっしょにコラボできたら素敵だなあと思いました。

(のりこ)
# by kyoto-yakusoku | 2007-04-29 23:30 | 京都の約束


京都の約束プロジェクトは、地球温暖化を止めたい、そのための国内対策の制度をつくって欲しいというあなたの “ お願い ” を国会に届けるプロジェクトです。

by kyoto-yakusoku
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