昨晩、海岸青年協力隊でブータンに3年4ヶ月行っていた友人がうちに遊びに来ていたので、ブータンでの地球温暖化の影響を聞きました。
温暖化で気温が上がって、氷河がどんどん解けているそうです。
なお、降雪量も減っているようです。
また、大きく氷河が崩れることも多くなっているとのことです。
氷河がどんどん解けるとその下流にある氷河湖に流れ込む水量が多くなり、氷河湖の水位があがり、それによってモレーンが決壊して、下流の地域に土石流として襲いかかります。
※モレーン:氷河が削った岩石が氷河の先端にたまってできた土手状の地形。
何年か前に氷河湖が決壊したときに被害を受けた村に行った話も聞きました。
上流地域の多くの村が破壊され、死者も出たようです。
友人が見てきた村は、村の畑や集落の半分が決壊の際に発生した土石流で流されて、なくなってしまったとのことです。
現在、温暖化の影響で、決壊が心配される氷河湖が多くあり、ブータンでの一番の不安事となっているそうです。
ブータンの人々は、のんびりと平和に暮らしているそうです。
そういった人々にも、私たちが排出する温室効果ガスの影響がでているのです。
ブータンといえば、「GNH(国内総幸福)」という概念を持って、政策を実施していることで有名です。そういうポリシーを持っていることで、経済のグローバリゼーションに巻き込まれないよう、自分たちの暮らしを守っているのですが、温暖化の影響だけは、そうもいきません。
私たちは、日本は、もっと視野を広げて、地球規模で考えて、この問題に取り組まなければ、いけないとあらためて感じました。
(ごいち)